新潟県内26校の専門学校グループ NSGカレッジリーグから卒業生の方へ

その日からまた、夢を追いかけ始めた。

版画、デザインの仕事、そして母校での講師。僕にとって大切なこの3つは、互いに影響を与え合う関係だ。作品制作が仕事に与えるイマジネーションは大きい。 講師の仕事で出会った学生たちの個性と情熱。社会に出た彼らの活躍する姿も、とても刺激になる。

そんな卒業生の仕事をもっと世間に知らせたい。こんな想いから企画した卒業生のインタビュー集が、各学校のOBをつなぐきっかけとなった。

2004年の6月に「みんなで集まって何か情報交換しよう」と校友会総連合会をスタート。7月には、新潟デザイン専門学校とその校友会の共同で、OBと在校生を中心とした制作発表の場として、新潟市のWITHビルにクリエーターズショップ「くりてん」を開設した。

社会に出て、各界のスペシャリストになった卒業生が業種を越えてつながる“場”を作ること。それは、多くの夢と可能性を生む「はじめの一歩」だ。

思えば絵を描く楽しさを覚えた高校時代、「デザイナーになりたい」と思ったのが始まりだった。 一度は就職したものの、新潟デザイン専門学校ができると聞き、もう一度学生になる決意をした。 版画に出合ったのも、その専門学校と先生方のお陰だ。

諦めずに努力すれば、夢は必ずカタチになる。 その昔、僕に最初の夢をくれた場所は、社会に出てからもう一度、みんなの夢を広げる場所になると信じている。

阿部哲男さん

1956年生まれ。新潟デザイン専門学校一期生。卒業後は広告代理店、広告プロダクションを経て83年にフリーに。

仕事の傍ら、作品制作及び発表活動も行う。82.84年アートランダム遊グループ展出品、90.91年新潟市美術展版画部門審査委員。91年アメリカ〈シカゴ、ボストン、N.Y.〉デザイン・美術外遊、N.Y.〈SOHO〉企画展出品。以後ギャラリー、百貨店等で個展を開催。版画ビエンナーレ、トリエンナーレにも出品している。

版画家、新潟デザイン専門学校非常勤講師、長岡造形大学非常勤講師、 国際外語・観光・エアライン専門学校非常勤講師。新潟デザイン専門学校校友会会長、NSGグループ校友会総連合会代表。

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